ここではキャンピングトレーラーの牽引に関する疑問にお答えします。
あくまで軽自動車の牽引による、軽キャンピングトレーラーという前提でお答えします。
(とわいえ、筆者も牽引歴は浅いので素人の経験での主観です)
軽キャンピングトレーラー
そもそも軽(キャンピング)トレーラーとは何ですか?
軽トレーラーという区分があり、長さ3.4m以内、幅1.48m以内、高さ2m以内、最大積載量350kg以下のトレーラーを差すようです。
軽自動車でも牽引できる手頃なサイズのトレーラーになります。
(私が使っている幌馬車くんはその規定ギリギリの3395mm×1475mm×1970mm、340kgになります)
牽引車とトレーラーの連結作業は大変ではないですか?
舗装された平地で連結するのであればそれほど難しくありません。もともと軽キャンピングトレーラーは軽いですしトレーラーを押して位置の微調整をするのは難しくありません。 車輪にはジャッキが付いているので連結部(ヒッチポールとヒッチカプラー)の結合もハンドル回して高さ調整することで持ち上げる必要なく連結できます。(しかも持ち上げても持ち上がりますので私は一人で持ち上げて連結してしまいます) それ以外の場所で連結する場合はトレーラーが押しても動かなかったり車輪+ジャッキをセットするのに地面との高さ足りずに、持ち上げなければ車輪がセットできないなど、いろいろと苦労すると思います。
連携方法はこちらの記事を参照ください
トレーラーは自力で動かせるのでしょうか?
軽キャンピングトレーラーは軽いので舗装された平地であれば大人の力で動きます。一人だと力を込めれば動き、二人だとだいぶ楽に動きます。
(筆者のキャンピングトレーラーは340kgです)
人間の力では重い重量だと感じるかもしれませんが、タイヤが付いているので一輪車で重い荷物を運ぶかのように押せば動きます。 ただし坂道など勾配がある所だと苦労します。一度動き始めると止めることが難しくなり大惨事になると思いますのでフラットな場所ではない時はなるべく一人では動かさないでください。止まらなくなって制御が効かなくなったら大事故になります。 (筆者の駐車場は少し勾配のある砂利の駐車スペースなのですが、大人二人でギリギリ、三人で何とかというレベルでした。 追記:最近は軽自動車のバックで牽引したまま駐車していますのでその苦労も無くなりました)
牽引車とトレーラーの連結で全長はどのぐらいでしょうか?
軽自動車+軽キャンピングトレーラーの連結で筆者の全長は約7mです(6.8mぐらい)
※軽トレーラーの規定は上記のQA参照
維持費は高いですか?
すいません。まだそれほど経過していないので、他のサイトで掲載されていますのでそちらを参考にしてください。車検以外の費用は殆ど掛かりません。
(私は駐車場も確保できているので高いと思った事はありません)
自動車税はこちらの記事参照
牽引車
牽引する車は4WDでないとダメですか?
2WDでも牽引できます。実際に私はエブリィワゴンの2WDで運転しています。 ただしお勧めは4WD車になります。 舗装された道路を運転している分には困ることはないと思いますが、キャンプ場などの舗装されていない所、凹凸、斜面などを考えるとタイヤがスリップして溝にハマるとかなると断然4WDの方が有利であるからです(他にも理由ありますが、この疑問を持っている人には他の理由は響かないと思いますので割愛します)
これから牽引する車を購入検討しており、絶対に2WDと思っていないのであれば、4WDを選んでください。
軽自動車でも牽引できますか?
軽自動車でも牽引できます。 すべての車種が牽引登録をクリアできるものでもないので、車種は慎重に選んでください。 軽自動車で牽引するなら、パワー的にターボは必須、4WDは強く推奨といった感じになります。
車種選びには「牽引登録にクリアできるか」「牽引するためのヒッチキャリアがその車種のラインナップがあるのか」になります。 手っ取り早いのは、ヒッチメンバーを販売している会社・サイトの車種のラインナップを見ることです。あとはターボ・4WDなどに注意して、牽引登録が可能かをディーラーなどに相談してみてください。(買ってからその車では牽引できないということは避けてください。それだけは後の祭りです。 ちなみに筆者がターボ・2WDになっているのは、エブリィワゴンとはターボのラインナップしか無かった事と、当初はトレーラーを牽引する予定ではなく、通学自転車を回収する目的でヒッチメンバーを取り付けたので街乗り目的の2WDだったという理由で、軽キャンピングトレーラーを牽引できているのはただのラッキーだったということです)
牽引する軽自動車のオススメはありますか?
すいません。 車マニアではないので分かりません。 と言いたい所ですが、クロカンであればジムニーのターボ・4WD、ワンボックスであればエブリィワゴンのターボ・4WDといったところです。 メジャーな分だけヒッチメンバーやら、いずれキャンプや車中泊、何から何までのアクセサリーで充実しています。
ヒッチメンバーの対応車種が一番選択肢の中で狭いと思いますので先にそちらを調べてから対応している車の中から選ばれるのが良いのではないでしょうか
運転
軽キャンピングトレーラー牽引の運転は難しいでしょうか?
前進している分には、通常の運転とさほど変わらない感覚でさほど難しくはありません。軽キャンピングトレーラーの場合は全長、横幅などが軽自動車とほぼ同様に制限されます。 横幅や高さなどは軽自動車の範囲と変わらないので直進においては殆ど何も気にする必要はありません。 直線時の走行の幅はこちらの記事を参照ください。左折、右折時の曲がるときにおいては内輪差は生じますので注意が必要です。 イメージとしては、軽自動車を運転している人が、ハイエースやアルファードなどを運転するときに必要となる内輪差を意識できれば乗れます。(ただし軽自動車を運転しながら、実際にそのような感覚をもつことは難しいので、あくまで”牽引をしている”と意識して少し大回りぐらいで曲がれば問題ありません)
最後にバック(後退)と駐車は別で普段の感覚と勝手が異なりますので、難易度が高いと思います。 素人の意見になりますが、慣れないうちは広い駐車スペースとなるべくバックをしない駐車場の施設・道路を選ぶことをお勧めします。
最終奥義としては、軽キャンピングトレーラーを切り離して押して駐車場に止めるという技もあります。
追記:最近、バックカメラを付けました(記事はこちら)
軽自動車で牽引するとパワーやブレーキなど大丈夫?
最低限の運転には支障はありません。 筆者はエブリィワゴン(2WDターボ車)で軽キャンピングトレーラー(340kg・主ブレーキ※慣性ブレーキ有り)を牽引していますが、一般道路の平地での加速・ブレーキングで困った事はありません。 急加速/急ブレーキはもちろん行いませんが、まず気にならないレベルです。 山道の場合、登りは時速60キロはでますし一般的なレベルのキツい登り坂でも時速50キロはギリギリ維持できます。 高速道路では(牽引車の最高速度は時速80キロまでですが)こちらも時速80キロは当たり前ですが出せます。登坂車線が用意されたキツ登り坂でも時速80キロはギリギリ維持できるか、本当にキツ場所では時速70キロぐらいまで落ちることもありますが、こちらも最低限の運転には支障は無いと思います。 ただし、普段からスピード違反で捕まるレベルの運転をされている方からすると加速・最高速度に大きな不満が出ると思います。ブレーキは慣性ブレーキが付いているケースが多いと思いますが、慣性ブレーキが効くまでに少しタイムラグがあるように感じます。少なからず牽引車に負担はかかっていますので山道ではエンジンブレーキを多用するように心掛けてください。(ちなみに急ブレーキについては、タイヤのスリップ音が鳴らないレベルの急ブレーキであれば普通に止まれました。たぶん正確に測れば数mは長くなっているとおもいますが)
狭い道でも通り抜けできますか?
軽キャンピングトレーラーは横幅が1.4mになりますので直角に曲がる必要があるなど、鋭角の曲がり角でない限り通り抜けできます。 しかし、狭い道で対向車と出くわした場合は最悪です。 対向車側がバックして頂く事を祈るしかありません。 なるべくそのような道は選ばないようにしてください。
高速道路の値段は?ETCは使えますか?
軽自動車+牽引(軽キャンピングトレーラー)の場合、軽自動車の上の料金体系の”普通車”の扱いとなります。 普通車の料金になりますので、休日割引や深夜割引などすべて”普通車の扱い”で適用されます。
ETCですが、”牽引有り”で登録するとETCゲートを通れます。 きちんと牽引が無い場合は軽自動車の料金に、牽引がある場合は”普通車”の料金に自動的に切り替わります。(ということは、トレーラーが通過するまでゲートが閉まって事故になることもありません) このあたりはすべて自動化・配慮されています。 事前に牽引車のETCを”牽引有り”でセットアップする必要があります。(再セットアップも可能ですので購入したショップに持って行って再登録を済ませてください)ETCセットアップの記事はこちら
駐車・立ち寄り
トレーラーを牽引すると、キャンプ場の往復の立ち寄りが少なくなるって本当ですか?
本当です。そもそも駐車には一般の車の2台分のスペースが必要です。そしてなるべくバック(後退)しない、前進で入れて前進で出られる駐車場を望むようになりますが、そのような駐車場がある施設は自ずと大型施設になりますので、気軽に立ち寄る事は厳しくなります。 今のところ、減ったのは食べログなどの有名店に立ち寄るグルメ系が一位だと思います。
ただし軽自動車+軽キャンピングトレーラーですのでそれほど小回りが利かないものではありません。 高速道路のパーキングエリア、サービスエリア、一般道路の道の駅、大型OKの駐車場を備えたコンビニ、地方の広大な駐車場がある大型スーパーなどは減っていません。(他は減った) また駐車する場所は近い場所から、遠い空いている場所を好むようになります。
駐車は難しいでしょうか?
一般の車の2台分のスペースが必要です。まずそのような駐車スペースを選んでください。そしてバック(後退)する行為が入ると難しいです。 高速道路のPA/SAの大型トレーラーの駐車場のように、前進で入って前進で出ることができる場合は楽です。前に車止めブロックが設置されている道の駅に行った時には牽引したまま停められる縦列駐車スペースが無くて困ったことがあります(大型車に停めれば良いですが)
バック(後退)する場合は慣れが必要で最初は思い通りに駐車できないと思います。 そして最悪の場合の切り札は軽キャンピングトレーラーにありまして、連結を外して、トレーラーを自力で動かせば修正が利きます(時間も掛かりますし、周囲の目もありますので最後の手段ですが、手段が残されているのは救いです)
牽引車があるとコンビニなどの立ち寄りに制限がでますか?
間違いなく出てきます。そもそも駐車スペース2台分必要となりますので車止めの無い連続した駐車スペースがある施設や、大型トレーラーの駐車を受け入れている施設でないと立ち寄りが厳しくなります。 そして駐車場が狭いと、バック(後退)が必須になりますので自ずと避けるようになると思います。
コンビニでいうと、看板で「大型OK」などの表記が目印になります。
牽引したままスーパーに買い物はできますか?
買い物はできますが、こちらも立ち寄りに制限の記載と同じで制限が出て来ます。 大型スーパーで広い駐車場がある所でないと厳しくなります。(立体駐車場などはもってのほか) 郊外の大型スーパーのロード店などはだいたいどこでも停められる感触です
その他
キャンピングトレーラーを牽引するのと、キャンピングカーのどちらが良いですか?
永遠のテーマです。 メリットデメリットがそれぞれ激しくありますし、人によって価値観や重視するものが異なるので何とも言えません。 というと元も子もないので一言で言うなら、キャンピングカーで良いと判断できるなら、キャンピングトレーラーは選ばない方が良いだと思います。
キャンピングカーとキャンピングトレーラーで悩んでいるなら、キャンピングカーにしておけ。だと思います。キャンピングトレーラーを選ぶのは消去法でキャンピングトレーラーが残った時だけに留めた方が良いと思います。
私の価値観を書きます。(異論反論は認めます。ただし心に秘めておいてください)
・普段使いを重視
・今ある車を活かしたい
・普段使いではキャンプ臭を一切出したくない
(エブリィワゴンは車中泊仕様になっていますが、外観からは全く分からない)
・普段トレーラーを停めておく駐車場には困っていない
・キャンプや旅に行くなら行くで、限られた空間・条件下での快適性には結構こだわる
・キャンプや旅に行く時は結構、計画をもって工程を組むので行き当たりばったりという行動は少ないのでトレーラーを牽引しても心のストレスはあっても本当に困る曲面は少ないと思っている
・一度きりの人生なのでトレーラーを牽引したという経験はしておきたかった
・立ち寄りが制限されると聞いていたが、許容すると決断した(実際、食べログのお店に立ち寄る事が殆どできなくなったのは痛かった)
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