軽自動車の950登録
トレーラーを牽引するときに必要となるのが、牽引の登録(車検証の備考欄に牽引の記載を頂く)になります。 これを950登録(きゅうごうまるとうろく)と呼びます。 なんだか専門的で業界人にもなった気分ですよね
ちなみに950登録といわれる所以(ゆえん)は申請の項目番号に「950」と書くからと他のブログ記事に乗っていました。 (が!!! 実際に軽自動車でやってみたら950ではなく、302だった・・・というオチは記事の終盤で出てきます)
なお軽自動車の場合、手続きは運輸支局ではなく「軽自動車検査協会」でした。
手続きは業者に任せなくても準備だけしておけば個人でも比較的簡単にできます
尚、自分の車はエブリィワゴン(DA-17W)の2WDになります
事前準備・必要な手続き
- 事前に調べておくこと
- 牽引可能な「車両総重量の計算」 と印刷
- 委任状(名義が本人ではない場合)
- 当日の手続き:軽自動車検査協会 ←注意! 軽自動車の車検証の変更はここなんです
- 車検証
- 車両総重量の計算書
- (車検証の記載変更)申請書
- 記載事項等補助シート
解説
軽自動車の牽引(950登録)で最終的に目指すことは車検証の備考欄に牽引の記載を頂くことです
事前に調べておくこと:牽引可能な「車両総重量の計算」 と印刷
車両総重量の計算書で検索するといくつかのサイトに情報が記載されています。 軽自動車も全く同じですのでどこで計算しても問題ございません。
私がやったことは
- 車両総重量の計算書のサイトをいくつか閲覧し、記載に必要な項目をメモした
- エブリィワゴンのディーラーである、スズキに記載に必要な項目を問い合わせた(メール)
- 車両総重量の計算書のサイト で問い合わせした数値を入力した
- 念のため、2つのサイトで数値を入力し結果が同じであるか確認をした
- そのサイトで印刷が可能だったので、車両総重量の計算書を印刷した
例えば、こちらのサイトを利用させてもらいました
http://www.littlehouse.co.jp/renketsu/
スズキの回答
エブリイワゴンの諸元の件
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車両重量 : 940 kg ( 前軸重 : 480 kg、後軸重 : 460kg )
最高出力 : 47 KW / 6000 rpm
制動停止距離 : 58 m
初速 : 100 km/h
主ブレーキ減速度 : 6.43 m/s2
駐車ブレーキ制動力 : 2770 N
操作力 : 280 N
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事前に調べておくこと:委任状(本人でない場合)
私の場合は群馬県でしたので、群馬県運輸支局のホームページよりPDFを入手し印刷して記入しました
http://www.mlit.go.jp/jidosha/jidosha_fr1_000033.html
※この時は軽自動車でも運輸支局に持っていくものだとばかり考えていました。
当日の手続き
ここが落とし穴です。 950登録の殆どは乗用車ですので、軽自動車の事例がサイトになく何の疑いもないまま群馬県の運輸支局に行ってしまいました。 午前中に行った(嫁)のですが、軽自動車はここではないとのことで案内された、軽自動車検査協会に再度行ってもらいました。(午後受付に行ってすぐに終わった)
車検証を車から取り出して建物に向かいます。 受付に申請用紙はあります。
記入したのは下段の申請者と所有者とのことです。 車両番号などは車検証を渡すと受付の人が記入してくれました。(委任状は見せただけと言っていましたが、、あっ、申請者と所有者で同上と書かれている。。。 私本人が申請している!!)
記載事項等補助シートも車両総重量の計算書の印刷を渡すと、記載内容の確認後に受付て書いてくれます。牽引可能な重量が変わっているのは、私の計算の何かが間違っていたようです(駆動軸あたりでしょうか。エブリィワゴンの2WDはFR)
ちなみに950登録とはこの申請項目が「950」のコードなのでそう呼ばれているとのことなのですが・・・
302登録やないかーい。 ・・・軽自動車だから? 理由は不明です。
これで車検証が新しいものが交付されて無事備考欄に記載がされました
主ブレーキあり(トレーラ側でもブレーキが掛かる)の場合は760kgまで牽引できるそうです。 ヒッチメンバーの牽引が500kgなのでそちらの制約により、500kgが上限となります(そんな重たいものは軽自動車で引かないでしょう・・・・)
なお、後日談なのですが、エブリィワゴンなので950登録が通ったそうです。 エブリィ(バン)の場合は制動力なのか不明なのですが、何かの数値がNGのようで950登録が通らないとのことでした。
牽引に望ましいのはエブリィワゴンの4WDです。 引っ張る力もそうですが、止まる力の方が重要みたいです。 特に軽自動車は660ccという排気量上限もありますのでパワーにはっきりと上限があります。 ※私は2WDですがこの数値で通りました。
- 車検証と車両総重量の計算書を持って窓口へ
- 申請書を記入
- (委任状)
- 記載事項等補助シートを受付で記入してもらう
- 車検証が再発行される(備考欄に記載)
以上で終了です。 窓口での費用は無料でした