省スペースの中でもトイレを設置予定なので手洗い場は必要になります。
他の制作に習っていくつかコンセントを決めました。
- 蛇口をひねれば水が出る事
- 電源コードを必要としないこと(バッテリー稼働はOK)
- 所定のサイズ内に納まること
USB対応の汲み上げポンプ付きの蛇口が打っていたのでこちらを中心に組み上げることとしました。
蛇口のコックが邪魔です。(後日、外しました)
この上にシンクを置きます。 シンクはオグショーのミニミニシンクを予定していましたが、在庫無しで納期未定となったので仕方なく自作(DIY)でシンクを制作することにしました。 ホームセンターでの候補はステンレス300mmの深型バット(長方形)を選びました。 ギャレー棚板サイズの幅はこちらのバットに合わせる形で寸法を決めました。(幅305mm)
シンク制作
ステンレスの深型バット(大変丈夫な作りです)こちらに穴を開けて下水処理用の穴を開けてシンク仕様にします。
(300mm以下の既成のシンクが他殆どありませんでした)
最初にレイアウトの検討です。 幌馬車くんは高さが150cmしかないので縦のスペースが大変シビアになってきます。 理想は排水処理をホース直結でポリタンクに落とすことで勾配もなにも直結型で高さを節約することでした。
仮設置でイキナリの解決です。 ポリタンクの取っ手の高さとロートの直結の配置の高さがほぼ一致しました(さらに、ロート部分の方が勾配的に少し低いので理想形)
これであれば、ロート部分に穴を開ければ直結で排水が可能となります。
早速、マーキングしました。
問題は頑丈で分厚いステンレスのパンをどうやって300mm以上の穴を空けるのかという点ですが、今回はネットで購入した秘密兵器を試しました。
600mmまで空けられるドリルビットです。 こんなので空くのか?と疑問でしたが、初めての取り組みなので経験兼ねて購入しました。
中心のポイントを決めておかないと堅いステンレスに下処理無しで開けようとするとスケートリンクのようにドリルの先端が移動してしまいます。
今回はセンターポンチではなかなか窪みがつけられなかったのでさらに先の尖った大きな釘で中央に打ち込みました。 窪みができたのでこれで下処理はOK
最初は良かったんです。 穴も少しずつ径が大きくなってこのまま30mmぐらいまで空いてくれればと思っていたのですが、ドリルビットの形状が極端すぎてさらに大きな穴を開けようと回転したときにステンレスが上部すぎてバットが空転するんですね。 バットも足で固定し、インパクトドライバーも途中で止まってしまうのでパワーの目盛を強にして力任せに開けてみました。
写真の汚れは工作用のドリル油が飛び散ったためです。 白い煙が立ち込めたので相当な温度になったと思われます。
素人なので何が正解かわかりませんが、今回は失敗です。(今思えばこれでも排水口のゴミ受けは納まったのかもしれませんが、何か許せずにほかの方法を(何がなんでも)模索しました。
候補が1つあったのです。(ふとしたことから思い出した)
鉄をも切断するジグソーのスチール刃に切り替えました。
微調整はこれでリカバリできれば
少々大きめの穴が空きました。 が、リカバリーできたので今回は良しとします。
相変わらず、工業ドリルの油が飛び散っているので洗い流しました(このあとの接着剤での取り付けも支障をきたす為)
シンクの穴は勾配を付けるためにペンチで外径部分から窪みを付けました。
接着剤は水に強いものが家にあったのでそちらを使っています。 水が漏れなければよいので外径をロートで覆いカバーします
扉の制作
受け皿が仕上がりましたので次は扉に取り掛かりました。
5ℓの上水と下水のポリタンクを出し入れ、隠すためにも扉は必要です。
まずは側面と同質の焼桐を寸法通りに切断しました。
扉の金具ですが、ホームセンターで売っていたので購入しました。 適度にヒンジの摩擦が効いており今回適した金具だったと思います(初使用)
裏目はカット時のバリが目立ちます。 (あとでメンテナンスします)
次は取っ手を取り付けます。 ここは入口およびトイレから奥への通路導線なので出っ張りは極力避けたいのでなるべく凹凸の少ない物を探しました。
取っ手は取り付け完了しました。 実際はこの取っ手を使う前に扉そのものを取って開いてしまうのでどこまで実用的になるか・・・(デザイン的になんとなく何かを取り付けておきたい程度でしたので設置できたことに意義?があります)
トルクヒンジが付いているので扉は勝手に動きませんが、なんとなくマグネットキャッチも付けてみなくなりホームセンターで購入しました。
締まるときにカチッっとなるのがいい感じですね。 車の運転のときに空のポリタンクがカーブで放り出されないように念のため付けてみました。
蛇口まわり制作
発注していたものが遅れて届きました。
水道で電気配線まわりはできれば避けたいと考えていて、重力を利用した吊り下げ式にしようかと悩んでいたところ、たまたま発見しました。
充電式の電動ポンプがあると簡潔に汲み上げ式にできますのでスペースの削減に貢献できます。
懸念していた、このポンプを置くスペースを気にしていましたが、シンクのパンを最大化したため、15mmほど干渉してしまい横並びにハメることができませんでした。
ここまでは想定済みで段差を作ってポンプのスペース確保とハンドソープなどの置き場所を制作します。
まずは、段ボールで型枠を作ってみました。
無意味に流線形をチャレンジしたかったので丸みを帯びた型枠にしてみました。
使用したのは合板の中でも大変軽く、加工も容易なファルカタ合板を用いました。(他の用途で余った合板でしたので)
最初に外枠をカットすると固定が面倒だったので、合板のうちに細かな作業の、加工が面倒な円から取り掛かることにしました。
ファルカタ合板は材質が軽い≒密度が低いので加工が大変楽にできます。
あとは外枠をカットしていきます。
カットできましたので、実際にウオーターポンプをハメてみます。淵があるので多少の誤差あっても誤魔化しが効くのが良いですね
寸法が間違っていないか、実際に設置してのテストです。 ほぼ設計通りにくり抜きできました。 ウオーターポンプのハメる部分に結構な高さがありますのでもっと立体的に作り込まなければいけません。
この高さをどう稼ぐか・・・
3段をボンドで固めました。 見える部分のみにしています。これで綺麗にハマるでしょうか
表面は余っていたシール壁紙を貼ってみました。
このシール壁紙の特性なのかもしれませんが、恐ろしくチープに見えます。合革の方がましだったような・・・ (表面の施工はいつでもできるので一旦これで良しとしました)
ウオーターポンプは給水するためのチューブをタンクに垂らせばOKで垂直に落とせば済みます。 中身はすべて取り外し可能でダボのような杭で止まっているだけですので持ち上げれば分解可能です。
トイレ後の手洗い、および歯磨き場としてはこれで十分です