ひょんな所から緊急災害用の食材加熱器具のモーリアンヒートパックを入手したので早速試してみた。
こちら加熱材なのですが、電気や火が無くても暖かい食事が食べられるという触れ込みで、少量の水があれば加熱できます。
加熱袋の中に、発熱剤をセットし、温めたい食材等を発熱剤の上に置いて、水を入れるだけです。高温の蒸気が袋の中に充満し、15分から20分程度で中にあるものを温められるという優れもの。
ハイキングなどで火器禁止のエリアとかで湯煎などで温めたい時に重宝しそうです。(登山でも)
実際試してみた結果
- 良い所
- 本当に少量の水があれば温めることができる
- 火も電気も無くても温められる(火器禁止のエリアでは重宝)
- 荷物的にかさばらない。持っていく時と帰る時の荷物が変わらない
- 結構な加熱能力で袋に入れてチャックが閉まる範囲であればほぼ温めることができそう
- 悪い所
- 加熱に時間がかかる(15-20分とありますが、私が試したら30分経っても加熱中であった)
- 湯煎は問題がないが、加熱中の底の水に触れると食品が濡れる・浸水する
- 底と上部の間の温度差が結構ある
- 二度は温められない
実際の所、温めるのに時間がかかるので登山中の食事には向いていません(温め終わる頃には周りの人は食べ終わっている可能性)、山小屋などで自炊をやるときなど時間を費やしても問題が無い時に重宝しそうです
(山小屋なら火器使えるでしょという事はおいておいて)
モーリアンヒートパックのセット
モーリアンヒートパックはチャック付きの加熱袋と加熱材の組み合わせを使用します。
加熱袋は底の部分はマチがあるので組み立てれば自立できます。 加熱材は水が必要ですが、包装が計量カップの役割を果たせるので必要な水の量が計量できるので便利です。
モーリアンヒートパックを試用してみる食材
今回温める食材は湯煎系のもので試してみます。
お約束のカレーセット(サトウのごはんとレトルトカレー)と湯煎のハンバーグを用意しました。
本当はもう少し詰め込みたかったのですが、試す食材を別の日に食べてしまったので・・・
モーリアンヒートパックの使い方
株式会社協同のホームページを見ますと使用方法が書かれています。
加熱材を取り出して加熱袋の底にセットし、食材を先にセットしたあとに計量した水を加えて速やかにチャックを閉めて20分蒸れるのを待つとなります
実際にやってみます(写真撮りたいので食材後からいれようとして少し失敗しました)
この入れ物は計量で使うので捨てないこと
これで加熱袋に水を注ぐのですが、先に食材を敷いてから水をかけるべきでした。 水を入れた写真を撮ろうとしたら一瞬で水蒸気が立ち上がり驚いてしまって食材を適当に詰めてしまったのです。
加熱は底の部分で行われ、冷蔵庫で冷やした食材で試しているのもあり、10分ぐらいは上部は温まりませんでした。
モーリアンヒートパックで加熱完了したので食材を取り出してみる
説明には15分~20分で取り出せるとありましたが、水の沸騰が収まるのに35分ぐらいかかりました。
沸騰無くなってから取り出せとありましたが結構長持ちします。
今回の食材は3つとも冷蔵庫で冷やしているのでどれほど温まっているのか取り出してみると
- レトルトカレー:申し分ない温かさ(熱湯から取り出したように熱くて持てない)
- サトウのごはん:ふっくらと芯まで十分温まっていた
- ハンバーグ:レトルトカレー同様に熱くて持てないほど温まっている
実際には湯煎の熱湯から直に取り出した瞬間ほどはいきませんが、加熱としては十分です。
結論、加熱能力は十分です。
チャックが閉まる範囲であれば中の食材は30分ぐらいで温まると思います。
加熱材はホッカイロと同じ要領で捨てられるそうです。 残った水は飲めるほど害は無いそうですが捨てましょう。
これで使い勝手は分かりました。 大事なのは水を入れる前になるべく食材を底に敷き詰めるように(浸水して困るものは上部に)セットしてから水を注ぐです。
次回以降のハイキングもしくは、トレーラー内で使ってみようかとおもいます。